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やってしまいましたorz
タチコマが暴走してます。
かなりこじつけてます。
ご理解いただける方は、↓からどうぞw
あれ・・・?
おかしいな。
別のSSを書いていたハズなのに、こっちが先にできてしまったよ?(聞くな。
日中の業務が終わり、急ぎの仕事が無い9課員や鑑識が帰った後。
いつもの如くタチコマたちがハンガー内できゃいきゃいおしゃべりをしていると、バトーとトグサに連れられてスプリング8へと向かったタチコマが戻ってきた。
電源が落とされるまでの数時間、おしゃべりに興じるのが最近の彼らの日課らしい。
「お、帰ってきたぞー」
「「「「お帰り~☆」」」」
「ただいま~☆」
戻って来たタチコマは右手を振り上げながら輪に混じる。
「今日はなんだかいろいろあったねぇ」
「ずるいよなぁ!
ボクもチェックが終わってれば行きたかった~」
「電通で話しは聞いてたけどさ。 並列化させてよ~」
「OK☆」
「あ、ボクも~!」
合流したタチコマを取り囲みながら、左腕に内蔵されたQRSコードを伸ばし次々と並列化を行っていく。
並列化によって、タチコマの得た経験を情報として他のタチコマにフィードバックする事ができる。この作業は彼らにとっての義務であるのだが、それ以前に自分たちの経験値を上げる為の行為といった感が強いかもしれない。
「・・・有須田博士って、結局どうなっちゃうんだろう。。。」
「「「「うーん。。。」」」」
並列化を終えた1機が控えめに問うた。
それを受け、一様にうなだれた。
この日、先のジガバチのパイロットが演習中に突然死した件の分析をしていた少佐、バトー、トグサとタチコマ1機はAI研究所の爆破に遭遇した。
少佐の指示で新浜空港にてその犯人を捕らえたのだが、その人物はタチコマのAIに使われているニューロチップの試作モデルを開発した有須田博士だった。彼はいわば、タチコマたちの「産みの親」だ。
「・・・少佐が言うのは、良くて実刑判決だって」
「・・・そっか」
悪ければ、二度と陽の目を見る事はない―――。太陽の陽も、研究成果も。
タチコマたちからしてみれば、自分たちの産みの親との再会など夢にも思わなかっただろうに、会えたと思ったら、彼とはもう二度と会う事はない。しかも。
「ボクらの記憶も、そのうち消されちゃうんだよね?」
現在、タチコマたちに異常は見られない。しかし、いつ何がきっかけとなって破綻を来すか分からない以上、不安要素は可能な限り取り除くべきだ。その為、近いうちにサーバーの切り分け区画のデータが消去される事になっている。消去されれば、当然「有須田博士」が自分たちの「産みの親」である事など、忘れてしまう。・・・データとして、彼の人を知る事ができたとしても。
「お父さん、かぁ。。。
・・・へへ、何か不思議な感じだよね。 ボクらに『お父さん』だなんてさ」
「そうだね~」
「今まで考えた事も無かったよ」
感慨深げにつぶやく。
悲しいのかどうかは分からない。何度も会っているのだろうが、何せその時の「記憶」が無いのだから。けれども、何とも言えない思いが込み上げてくる。
―――これは、一体何なんだろう?
自分の内に湧いたモノを見極めようと思案していた時、ふと妙に考え込んでいる仲間を見付けた。
「・・・ん? どうしたんだよ、一体。」
「う~ん。。。」
何やら煮え切らない返答である。
何なに~と、他のタチコマたちも考えを中断し、この1機の次の言葉に注目する。
「どうしたんだよ、早く言ってみろよぉ」
小首を傾げるような仕草で、最初に問うたタチコマが先を急かす。 ・・・首は無いが、たぶんそんな感じなのだろう。
それを受けて、聞かれていたタチコマが腕組みをしながら答える。
「えっと。。。
有須田博士って、ボクらにとってはお父さんだよね? ボクらのAI、つまり脳にあたる部分を作った人なんだから」
「うん、そうだね」
「それがどうかしたの~?」
勿体ぶった、というよりもやや言いにくそうに言ったその内容は、質問というよりは確認のようだ。焦れた他のタチコマたちは先を促す。
「うん。。。
・・・思ったんだけどさ?」
「「「「うん?」」」」
「・・・。」
指をもじもじさせながら口ごもる様は、大きな機体に反して非常に可愛らしい。周りにいるのは同じタチコマばかりなので、何の意味も無いが。
周囲の無言の圧力に負け、意を決したように一つ頷くと、遂にタチコマが口を開いた。
「あのね、考えたんだけど。
この考え方でいくとさ。。。
少佐が『お母さん』にならないかな!?」
「「「「・・・はぁぁぁっ!??」」」」
一同仰天。
何とも恐ろしい・・・否、何とも理解しがたい問いに、ある者は「ぎょえ~っ!」と奇声を発し、ある者は両腕を上げ糸を吐きながら驚きを体全体で表現し、ある者は何を想像したのか思考が一時的に停止してしまっている。まさに阿鼻叫喚。
「ねえねえ! そうだよねっ!?」
恐怖の一言を投げかけたタチコマが周囲に同意を求める。
「ちょっ。。。
ちょっと待ってよ。 何でそうなるのさ~」
衝撃からやや立ち直ったタチコマが問い返す。もっともな質問だ。
「だってさ、有須田博士がボクらのAIを作った『お父さん』だとしたら、ボクらのデータを復元するよう計らってくれた少佐が『お母さん』じゃないのかなぁ? 2人がいなければ、今のボクらは無いワケだし」
「「「「う~ん。。。」」」」
なるほど。そう言われてみれば納得できる。理屈としては。
「しかし、少佐が『お母さん』。。。」
「しかもボクらの、だよね。。。」
遠い目で明後日の方向を見やるタチコマ数機。
「にしても大胆な発想をするよなぁ」
「え~、そっかな?」
てへへ、と照れ笑いを浮かべているが、誉められてるんじゃないぞ。たぶん。
「だってさ~。 ボクらには情報を共有できる皆がいるけど、『お父さん』とか『お母さん』っていないじゃない。 当然だけどさ。
だから何だか嬉しくってさ~♪」
自分たちは人間ではないし、そう成りたいと思った事もない。けれど、本物ではないけれど、人間のように「親」と呼べる人がいる事が何だかくすぐったい。
「・・・うん、そうだね」
「凄いな! ボクらには『お父さん』も『お母さん』もいるんだ~!」
先ほどの衝撃はどこへやら。今は皆がきゃいきゃい言いながら同意している。
「・・・でも正直な所、『お父さん』はバトーさんが良いなぁ、ボク」
「「「「あっ!分かる~!!」」」」
何気なく呟いた一言を、誰も聞き逃さなかった。一斉にバトーコールが起こる。
「バトーさんが『お父さん』かぁ。 うふふ♪」
「バトーさんが『お父さん』で、少佐が『お母さん』! わぁ~♪」
「なんか良いんじゃない?」
タチコマたちは体を揺らしながら口々に語る。
バトーの名が出てから、彼らの思考という名の妄想が一気に加速する。この時すでに有須田博士の存在は空の彼方だ。
「ちょっと話は逸れるけどさ。 『お父さん』ってイメージだったら、やっぱりトグサくん?
バトーさんの事は大好きだけど。」
「現役パパさんだもんね~」
「うん、『お父さん』はトグサくんだね!」
「うーん、でも『お父さん』はボクらの『お父さん』でしょ? じゃあやっぱりバトーさんが良い!!」
「確かに、それは譲れないね!」
「じゃあトグサくんは~?」
「・・・最近9課員らしくなってきたけど、皆の中ではまだ若いしさぁ」
「そだね。じゃあ。。。」
「「「「弟?」」」」
何それー!?と一同大はしゃぎ。話が逸れているのだが、どうやら誰も気付いていないようだ。
そのままの勢いで他のメンバーの役割が割り振られていく。
「課長はぁ?」
「少佐の『お父さん』でしょ。 やっぱり」
「孫はキツイよね~」
「って事は、ボクらの『おじいちゃん』だ☆」
「「「「お~☆」」」」
またもやおじいちゃんコールが起こり、無意味にテンションが上がり続ける。もはや止められない。
「さぁ、ここからが難しいぞ!」
「イシカワさん、サイトーさん、パズさんにボーマさんだね」
「皆ごついからなぁ、全員が少佐とバトーさんの子供って設定はきかないだろうなぁ」
「全員少佐がスカウトしたんだから、イケるんじゃない?」
「じゃあボクらは皆兄弟!?」
「「「「うっひょ~☆」」」」
すでにタチコマたちのテンションは最高潮に達していた。手を振り上げたり、足を踏み鳴らしたり、奇声を上げたり、中には喜びのあまり、ワイヤーを使って天井からぶら下がったりと感情の赴くままに動き回る。ハンガー内は異様な雰囲気に包まれていた。
だから、気付かなかった。
光学迷彩を使って、この光景を一部始終見ていた者の存在を・・・。
れい様の描かれるタチコマンズは可愛くて可愛くてvv
拝読しながら(*´∀`*)こんな風に顔が緩んでしまいますv
相変わらずタチコマ達が生き生きとしていて、お上手ですねvv
有須田博士とのエピソードは、なんとも切なく淋しい後味の回でしたが、
その後9課のラボで「お父さん」に想いを馳せるタチコマ達を見て、ほんわかと和みましたよ~v
(案の定いつのまにか博士はそっちのけだけど・笑)
9課メンバーを家族に見立てていく様を読みつつ
「サ、サザエさん?ww」と連想したことは少佐には内緒で…ひでぶっっ!!
……ちなみに、タラオコスプレのトグサと、
ワカメコスプレのボーマが瞬時に脳裡をよぎりましたw
サザエさんキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!(大爆笑w
いやもう、さすが杏月さまw
想像したらウケましたw
なんてほのぼの家族!
普段の9課からは考えられませんね!
サザエさんが少佐なら、バトーさんがマスオさんでしょ?
波平さんは課長かしら?
船さんは。。。イシカワさん?(ウソー!!!
タラちゃんがトグサで、ワカメちゃんが。。。ボマ!?
さすがです。。。
もうお腹いっぱいですww
え?
パズとサイトーもやっちゃいます?w
えぇっと、サイトーさんは、髪型からしてカt…ひでぶっっ!!
・・・どうやら杏月さま同様、何者かによって焼かれたようですw
いろいろすっ飛ばして、1人サザエさんネタを繰り広げてしまってすみません^^;
すっごい楽しい妄想でした☆
>タチコマ
今回のタチコマたちの壊れっぷりは、良いのかなぁと思いながらやっちゃいまして(_ _;)
受け入れて頂けて、本当に良かったっ!!(切
最初に有須田博士のエピソードを見た時は、純粋に切なくて。
一通りGIGを見た後だと、その後のタチコマたちがどういう行動を取るか分かってるだけに、何だかいろいろと考えてしまいました。
・・・なのに、こんな事になっちゃって。。。(笑
博士、ごめんよorz
途中まで準主役だったのに。(本当か?
本館のほうは日参しているのですが、さすがにSSは毎日書けないしね…と間隔があき気味に。
でも今、しっかり読みましたよー。
今から後編読みます~
感想はそこに全て書きますね♪
遅くなんてないですよ!
コメントしてくださってありがとうございます☆
そうなんですよね。
別館は本館以上に不定期更新なので(_ _;)
どうにか更新をお知らせできないか、考えてみますね。
やはりれい殿の人柄が作品にでるものなのだねww
では、続きを。。。。。
ニヤニヤして頂けましたか?(にやにやw
すみません、書いてる最中私もニヤニヤしてました(笑
怒られたらどうしようかとも思ったんですけどね^^;
>れい殿のタチコマはホンマに可愛い。
杏月さまに続いて最高の褒め言葉を戴いちゃいました☆
ありがとうございます~☆
関西弁の辺りが特に嬉しいです!(そこなのか。
人柄ですか。
タチコマ壊れまくってますがw
うふふふっ☆
そしてすてきな「アニキ」に可愛い弟
おじいちゃんまで・・・
ぷぷ、かわいすぎですとも。
そんな家庭に生まれてみた・・・い、いえやはり遠慮しておきます<犬は身体が弱いし
タチコマネタまた期待しますよ♪
>マッチョなお父さんにそれよりマッチョなお母さん♪・・・
ある意味理想の家庭ですね!(えぇぇッ!?
でも個人的にはがぶさまのとこのバトさんと少佐なパパママが良いなぁv
すてきな「アニキ」と可愛い弟とおじいちゃんはこのままでも良いかしら?(笑
まぁ、確かに身は持ちませんわな^^;
それこそ全身義体化して性能もこれでもか!ってくらいに上げとかないと命が幾つあっても足りませんもんね!w
私が攻殻でSSを考えると、どうしてもタチコマは外せないようです。
・・・そしていつの間にやら主役を持ってかれるんですよw
またネタが浮かびましたら出来るだけ早くUPしますね。
読んでくださってありがとうございました☆
れいさん、「タチコマの暴走」サイコーにウケましたぁ(つ∀`*)
>「少佐がお母さん」
なんでそうなるのぉ☆
って吹き出しちゃいましたよ^^*
>話が逸れているのだが、どうやら誰も気付いていないようだ。
…と、客観的な解説がまた可笑しいww
>「孫はキツイよね~」
>「じゃあボクらは皆兄弟!?」
>「「「「うっひょ~☆」」」」
あぁもう、れいさんが描くタチコマゎ誰にも止められないっ!!(笑)
ホントにかわいくて、大好きです(o >ω< o)
ウケて頂けましたか♪
何ででしょうね。
ギャグとか書くのは苦手なハズなのに(笑
「少佐がお母さん」ネタが浮かんだ時は、ネタの神様が降臨されたんだと本気で思いましたよ~
いつ降りて来られるか分からんもんですね!
シャンプーの最中でしたけれどもww(何だか忘れられません。
>話が逸れているのだが、どうやら誰も気付いていないようだ。
>…と、客観的な解説がまた可笑しいww
台詞以外の文章を誰視点で書くかを統一しなきゃいけないんですけどね。。。
ふと思いついたらどうしても入れたくなってしまったフレーズで^^;
止められない止まらない。
それが我が家のタチコマのようですw
>ホントにかわいくて、大好きです(o >ω< o)
私もコドモトコさま大好きですーッ!!
って、私じゃないですかそうですか。(こらこら
長いSSでしたが、読んでくださってありがとうございました~☆