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リハビリ兼ねたものなので、内容も文章もまとまりが無いやもしれませんが。。。
今回はとっても短いです^^;
むかーしむかし。ある所に、タチコマとタチコマがおりました。毎日タチコマは山へ芝刈りに、タチコマは川へ洗濯に行き、それぞれの仕事をこなしつつのんびりと平和に暮らしておりました。
ある日のこと。いつものようにタチコマが川で洗濯をしておりますと、遙か川上から大きな桃がどんぶらこ~、どんぶらこ~、と流れてきました。それを見付けたタチコマはびっくり仰天、洗っていたタオルを振り回しながら桃の元へと駆けて行きました。
「うわ~!おっきな桃!」
しばらくきゃいきゃいはしゃぎながら桃と併走しておりましたが、やがて自分よりも大きな桃を器用に担いで帰って行きました。
山から帰ったタチコマもこれにはびっくり。集めてきた小枝を放り投げ、桃へと駆け寄りました。
「どうしたの、これ!」
「川に流れててさー、思わず拾って来ちゃった!」
大きな桃をしげしげと眺め、時々触って遊んでおりましたが、やがてタチコマが奥から何かを引っ張ってきました。
「桃って言ったらこれだよね~」
ひょいっと振り上げたのは、一振りの斧でした。
「あ!『桃太郎』だね? じゃあこの中には…!?」
「それを確かめるんだよ♪」
そう言うと、タチコマは斧を高々と振りかざしました。
「いっくよ~♪」
「「せーのっ!」」
かけ声と共に、斧が桃に向かって振り下ろされました。しかし、中程まで刃が入ったものの、そこからぴくりとも動きません。
「おいおいおい、どうしたんだよー! 早く切っちゃえよ!」
「分かってるって! でも動かないんだ」
両手を使って必死に下へ下ろそうとしても、斧は動きません。2人掛かりで引っ張ってもまったく動きません。
と、その時。
「「!!」」
突然、桃がぱっかりと左右2つに割れました。そこには、何とも可愛らしい女の子が佇んでおりました。タチコマが振り下ろした斧を楽々と片手で受け止めた少女は、2人に向かい、不敵な笑みを浮かべながら言いました。
「―――良い腕をしているな。今日から私の部下になれ!」
その後、皆を苦しめていたゴーダという鬼が何者かによって退治されたという噂が、都中に広まったそうな。めでたし、めでたし?